このページは07年8月5日から8月18日にかけて行われた北海道縦断往復遠足マラソン『トランス・エゾ』へ挑戦し、1088kmを完走したことで得た経験や知識や思い出をまとめているメモです。
本レースではこれまでのような『記録』や『順位』への挑戦といったものから遠ざかり、『誰かの為に』『何かを伝える為の』手段として走ることができないだろうか?
という挑戦を心がけました。
具体的には今回のトランス・エゾを通してコース近隣の計4ヶ所の児童養護施設へ立ち寄り、サハラマラソン体験談とサハラ砂漠の砂プレゼントを行いながらレース完走を目指しました。
これらの活動にどれだけの意味があったのか?
走ることは人に何かを与える為の手段になりえるのか?
それはレースを終えた今でもまだ僕にはわかりませんがそれらの答えは僕の中にある訳でも、ゴールに置いてある訳でもなく、レースを通して出逢った多くの子供たちの胸の中に、そして今この僕の文章をお読み頂いている方々の中にこそあるものだと
レースを終えて気付きました。
今回の挑戦を次なるステージへの第一歩として、僕はこれからも挑戦し続けます。
どうか今後とも温かくお見守りください。
〜もくじ〜
◎『トランス・エゾ 』大会概要
◎『トランス・エゾ』大会ホームページ
◎【企画】〜こどもたちへ可能性の種を届けに〜
◎走りぴと。『トランス・エゾ』レース中ブログ記事一覧
◎『トランス・エゾ』を終えて
◎掲載メディア一覧
どれだけたくさんの人に出逢い、本を読み、人の為に尽くすことの大切さを理屈で学んだとしても、それをココロから実践できるだけの人生経験は未だ乏しく自分本位に生きてしまっている。
自分にとって何が足りないのか、欠けているのかを振り返ってみると
こんなことを書くのはとても恥ずかしいんだけれど僕には恋愛経験が未だ不足しているんだと思う。
20代中頃の男性が積むような恋愛経験の
僕には特に『愛』の部分の経験が欠けている。
僕がこれまでにしてきた恋愛はただ一方的に相手を好きだという想い。
『恋』の部分だけだったのだと思う。
『愛』の部分を実践しようと思った頃は相手がいつも去った後だ。
だから『愛』が何なのか。今まではその取っ掛かりさえ掴むことができなかった。
子供たちが与えてくれた。
僕は今回の挑戦を通して、自分がどれほど子供が好きかということを知った。
疲労と苦しさ、辛さでレース中は満足に会話すらしなかったが児童養護施設の子供たちの前でだけ精一杯明るく元気に振舞うことができた。
子供たち一人一人の笑顔にたまらなく幸せな気持ちになれた。
「笑っていて欲しい」
「何かしてあげたい」
って、理屈ぬきで想えた。
これらはいくら書き連ねてもあまり意味のないことだ。
ただ、僕の中にいまそういった感情が確実に存在している。
そのことを僕自身が見せかけの言葉だとか、このブログを読んでくれている人たちへの建前とかじゃないんだと
自分自身でわかっていればそれでいい。
レースはやっぱり過酷だった。
それでも『走ること』と『生きること』のどちらが過酷か?と問われれば、
やはりそれは後者だと僕は思う。
少なくとも、ちっぽけな僕にとっては。
いま走ることに過酷さを感じていることは、いまの僕の人生がほんの少しだけ緩やかなところを走っているからだと思う。
だから油断するな
現実の過酷さに負けないように
本当に辛い局面にまたぶちあたった時に大切なものを見失ってしまわないように
僕はそんな強いRunnerで生きてゆきたい。
toえりもステージ
1日目(8月5日) 宗谷岬〜幌延 71km
2日目(8月6日) 幌延〜羽幌 83km
3日目(8月7日) 羽幌〜北竜 86km
4日目(8月8日) 北竜〜栗山 89km
5日目(8月9日) 栗山〜門別 72km
6日目(8月10日) 門別〜浦河 80km
7日目(8月11日) 浦河〜えりも岬56km
toそうやステージ
8日目(8月12日) えりも岬〜忠類80km
9日目(8月13日) 忠類〜新得 87km
10日目(8月14日) 新得〜富良野 79km
11日目(8月15日) 富良野〜旭川 67km
12日目(8月16日) 旭川〜美深 100km
13日目(8月17日) 美深〜浜頓別 80km
最終日(8月18日) 浜頓別〜宗谷岬62km

ラスト2日となる昨日のステージは最悪だった。
これまでに蓄積した疲労や足の痛み、マメ、浮腫に苦しめられ 脚を引きずりながらなんとか制限時間6分前にGOAL。
GOAL後は脚のケアもままならないまま気絶するように眠りに堕ちた。
最終日の今朝も当然 足の痛みはとれず、顔を歪ませながら脚を引きずり朝の仕度をした。
同室の方に痛み止めの塗り薬と錠剤をいただき、レースで初めての痛み止め服用をする。
レース前半は案の定 スピードが出せず、最終日にして制限時間をオーバーしてしまうんじゃないかという恐怖をひしひしと感じながら7時間、決して立ち止まることの出来ないプレッシャーを自分に突き付けながら進んだ。
レース後半。
「もうこのままのペースじゃ絶対完走できない」という現実が頭の中に浮かんだとき 身体が急激にフッと軽くなった。
とても不思議な現象だったけれど、
これまでの千数十kmの苦しさが無かったことのような
まるで普段の何気ないランニングの時のような気持ちで走ることができた
その後は快調なペースを維持することができ、136時間38分間の長い闘いを終えて
ぶじトランスエゾ1088kmを僕は完走した。
このレースに関して僕は子供たちとふたつの約束事をしていた。
ひとつは一生懸命 砂を詰める作業を手伝ってくれたJr.ランニングクラブの子供たちに対しての
「絶対 全部の施設の子供達に渡してくるからね」という約束。
もうひとつは実際に立ち寄った養護施設の子供たちに対しての
「みんなに出会えてたくさんパワーをもらえたから、必ず完走してみせるからね」
という約束。
二つの約束をなんとか守りきりレースを終えることができて今はとてもホッとしている。
今日 書くことはこのくらいにして もう今日は寝ようと思う。
早朝のスタート時間に悩まされることのない睡眠を今は貧ることにしよう。
最後に。
メール、コメント等でご声援のメッセージを送って頂いた方々。
ひとつひとつの文章に本当に励まされました。
また、こんな僕なんかのblogを通してこの二週間を見守って頂きました多くの方々。
本当にどうもありがとうございました。
blogの方は後日 見やすくまとめようと思います。
また、このトランスエゾを第一歩としてこれからも挑戦し続けますので今後とも温かく見守っていて下さい。
本当に本当にどうもありがとうございました。
それではおやすみなさい。
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いま僕は歩いている。
GOALまで残りあと1km
制限時間は残りあと1時間。
最後の一日だからといって今日も決して楽な訳じゃなかった。
振り返ればこの二週間は辛いこと、苦しいことの連続だった。
一歩一歩の辛さに何度も何度も諦めかけた。
けれどいまこの瞬間だけはいままでの苦しみがウソのように穏やかな心境だ。
GOALへ着いたら僕はボロボロと泣いてしまうんだろうか。
わからない。
けれどすべてはそこに置いてある。
GOALまであと500m。
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午前中に雨は止み、その後は眠気を堪えながらフラフラになって走った
結局 児童養護施設へ到着したのは予定より一時間遅い18時となってしまう
施設では18時からの30分間は食事の時間
その後は明日から始まる二学期の準備を子供たちはしなければいけない とのことだったが、施設長さんのご理解のもと 特別に時間を設けていただき、子供たちへ任意での召集をかけていただく
30分後 お借りした談話室へはいまいる子供たち一人残らず来てくれたようで40人近くが集まってくれた
みんなとても真面目に話しを聞いてくれたのでスムーズにお話しをして最後に砂のプレゼントとみんなの写真を撮った
最後まで見送りに来てくれたコたちと再開を誓い、養護施設をあとにする
レース復帰した時点で既にまわりに他の選手はいなく、GOALまでの10kmの道程をマイペースで走った
日が落ち、秋の夜風のような とても人の心を優しくしてくれるような柔らかい風が吹いた
空にはトランスエゾ12日間ではじめての満天の星空
生まれてきてよかったなぁ
を僕は素直に想えた
残りあと2日
140km
とりあえず明日のために
もう寝よ
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